便秘は何科に行けばいい?どんな薬がもらえるの?
もくじ
「便秘くらいで病院なんて、大げさでしょう」「便秘って病気なの?」と便秘の症状に悩みつつも、病院へ行くのをためらっている人は少なくありません。
確かに、2日出なければ便秘と感じる人もいますし、1週間出なくても平気にしている人もいます。
しかしながら「便秘=体内に老廃物が溜(た)まっている状態」であることを、お忘れなく。
便秘がひどくなる前に、病院で診察をしてもらうのも、良い方法です。
そこで今回は「便秘は何科に行けば良いのか?」「どんな薬がもらえるの?」というテーマで御紹介していきます。
こんな人は、速やかに病院受診しましょう
- 便が1週間以上出ていない
- 便秘の症状がつらくて、日常生活に支障が出る
- 便がカチコチで出てくる気配すらない
- 便秘によって、切れ痔がひどくなっている
- 踏ん張りたいけれども、妊娠中のためお腹に力を入れられない
このような状態になっているのなら、我慢することなく、速やかに病院を受診しましょう。
便秘は何科?
風邪を引いたら、内科。
目の痛みを感じたら、眼科。
そして、便秘の場合は何科に行けばよいのでしょう?答えは、5つの選択肢があります。
1.消化器内科
胃・腸・胆のう・肝臓・膵臓(すいぞう)などの消化器官の病気を治療していくのが、消化器内科です。
便秘と大腸の働きは密接な関係がありますので、消化器内科を受診するのが1つ目の方法です。
2.内科
内科でも、便秘の診察を行っているところもあります。
ただし、全ての内科で診察してもらえるとは限りませんので、事前の確認をお願いいたします。
3.胃腸科
胃と腸に関する困りごとを解決してくれるのが、胃腸科です。
最近、胃腸科を設けている病院も増えてきましたので、お近くの病院を探してみてください。
4.産婦人科
妊娠中は大きくなる子宮に大腸が圧迫されたり、ホルモンの関係もあることから、どうしても便秘になりがちです。
しかしながら、おなかの赤ちゃんに影響がない薬を選ぶ必要があります。
そこで、産婦人科に便秘の悩みを相談すれば、産婦人科医が妊娠中でも安心して飲める薬を処方してくれることでしょう。
便に水分を含んで出しやすくするマグミットが、よく処方されるようです。
5.便秘外来
食の欧米化によって、便秘の日本人も増えてきました。
それに伴って、便秘外来も増えてきましたが、まだまだ便秘外来の数はあまり多くはありません。
便秘を専門にしていますので、この中では1番内容的に濃い治療を進めることができるでしょう。
病院ではどんな薬が処方されるの?
便秘の症状がひどい場合には、腸内に溜(た)まった便を排出する薬が処方されます。
いわゆる、下剤というものです。
しかしながら、一度便が出てしまってからは、便に水分を含ませて出しやすくするタイプの便秘薬が処方されることが多いです。
便に水分を含ませるタイプの便秘薬は、おなかの痛みを伴うこともありません。
自分の症状をしっかり把握しておく
色々な科がありますが、自分の症状をしっかり把握しておく事で行くべき科ははっきりしてきます。
電話口でも自分の症状をしっかり説明する事で、「それでしたら〜科へどうぞ」と病院の方から適切な科を紹介してくれる事もあります。
便がどれくらい出ていないのか、便の柔らかさはどうなのか、他にどういった症状があるのか、しっかり病院に行く前に整理しておきましょう。